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業界情報第3回……書店業と5大メディア




 HPを立ち上げ、’08年1月まで悶々とした状態で過ごしてきた。悶々の原因は、書店業界の混乱であり、また、ネット書店とリアル書店の問題でもある。ことにネットの進化するスピードは、想像を絶するものであり、現在のMS、ヤフー、グーグルなどの騒動にまで発展している。
 その内でも、5大メディアの戦争と、活字問題、本という活字はどうなるか、判断すらできない。ただ、書店戦争だけを観察するなら、割合、早くからその行く方向は見えていた。
 まず、ネット書店の問題、新古書店問題、音声・映像・ビデオ・CD、現在ではDVDのセル、レンタル問題を内在させ、変化する経営体として大型化をその場その場でクリアーし、チェーン化、弱肉強食で現在に至っている。この方向性は早くからわかっていた。
 現在は収益性の問題で、書店の制度の硬直化で、本の販売の収益性の低下をきたして、チェーン化、大型化での効率化では対応できず、大型複合店の発生となったように思われる。そこで、活字という文化が、複合化した書店で成立できるか、が、この10年で問われることとなる。
 ネット書店、アマゾンなどの方向性はネットだから複合した商品を取り扱うことができうる、と思うが、リアル書店として、どう、書店としての機能を表現できるか、という問題が、本専業業者には発生してくる。これは5大メディア業界内における書店業として考えると、メディア業界の決着の先が、ほのかにでも見えてこなければ、書店業として残りうる姿は見出せない。私の考えである。
今考えることは何か、本屋とは何か、情報とは何か、活字とは何か、本とは何か、広告とは何か。人々は何を求めているのか?
 人間における公共性とは何か、民主主義か、コミュニケーションとは伝達するコンテンツのことか。5大メディアと広告の問題も出てくる。
 物を売ることによって収入を得る、その物の説明(=広告)をして品質を保持する、そしてより売る。性善説からすれば、当然人々のためだ。そこにPRが発生することだと思っている。
 物が豊かになり、よりよい物が、質的に均一化されてくれば、広告の必然性は少なくなってくることは自明である。グローバル化とは、そういう意味で安価で均一的物を供給してくれる。この10年の経験から、否、この3年のすざまじい書店戦争を体感して、その結論として「R&N東書店」、R=リアル、N=ネットだがWeb、と考え、小さな小さな第一歩を踏み出したい。


参考にした本
・ 「創」3月号、“環境激変の…”P26
・新潮新書『新聞社』
・ 「WiLL」3月号、“朝日新聞”P140
・ 宣伝会議『情報大爆発』